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《 武士道とは何か ② 》

《 武士道とは何か ② 》
長安雅山 「赤穂義士真観/義士討入」 

《前回からの続き》

【問4】は、いくら諫言しても行いを正さない殿様…いわゆるバカ殿でしたね。
さあ、どうでしょう? そんなバカ殿の家来ならどうするのが正しい武士道でしょうか?


  A.黙って従うのが武士道
  B.いつまでも諫言を続ける
  C.幕府に言いつける
  D.殿様を牢屋(ろうや)に閉じこめてしまう

『正解は次の資料から読み取りましょう。』

〔資料2〕
やたらと主君押込(しゅくんおしこめ)をやってよいわけではありません。主君押込をやる場合には、ちゃんとした手続きが必要でした。
まず、殿様がひどい政治をして藩の人々が苦しんでいる場合に限ります。
次に、家老などの重臣たちは諫言して、殿様によい政治をしていただくように何度も頼みます。
それでも殿様が聞き入れてくれない場合、家老や家臣たちは話し合って
「仕方がない。押込をやるしかない」
と決定します。

殿様が大広間などに現れるのを待って、家老たちは一斉に殿様の前に並んで座ります。
そして、こう宣告します。
「お身持ちよろしからず。お慎みあるべし」。
要するに「殿。殿の行いはよくありませんでした。しばらく反省していただきます」ということです。
この押込の宣言をするやいなや、周りの家臣たちは素早く殿様の刀を取り上げて、体を取り押さえます。
そして、そのまま殿様を牢屋(ろうや)に連れて行き、閉じ込めてしまうのです。

押込は、これで終わりではありません。
牢屋に閉じ込めてからも、殿様と家老たちは話し合いを続けます。
その結果、殿様が「改心する」と約束した時は、牢屋から出してあげたのです。
ただし、その際に殿様は「これからは心を入れ替えて、よい政治をする」という約束の文書を書かなければなりませんでした。
さらに、「自分を閉じ込めた家臣たちを決して処罰しない」という約束も書かなければならなかったのです。
これは大事なことで、「仕返しをしない」という約束があるからこそ、家臣たちは安心して殿様を牢屋から出せるわけです。
江戸時代、主君押込は正しいこととして認められ、実際に全国の藩で行われたのです。

 ↓
〔正解〕 D.殿様を牢屋に閉じこめてしまう 
でした。  
驚きですね。では、次の問題です。

【問5】 「正しい殿様」のあり方とは、どんなのでしょうか?
次の資料から読み取りましょう。


上杉鷹山1

〔資料3〕
名君・上杉鷹山(ようざん)『伝国(でんこく)の詞(ことば)』

一、国家(藩のこと)は、先祖から子孫へ伝えていくものであって藩主の私有物ではない。
一、民は国家に所属するものであって、藩主の私有物ではない。
一、国家と民のための藩主であって、藩主のための国家と民ではない。


 ↓ 資料からわかることは…
『正しい殿様とは、国とそこに暮らす民百姓のために力を尽くす殿様です。
実際このような殿様はたくさん存在しましたし、江戸時代はこれが「当然のこと」とされていたのです。
百姓を大切にできない殿様だったらどうなるか…、幕府によって「取りつぶし」になりました』


【まとめ】
◎武士として本当に忠義を尽くすこととは…、


たまたまその時代に藩を治める主君の命令にひたすらに従うのではなく、過去から未来へと続いていく国に対して忠誠を誓うのが、本当の忠義である。

『武士たちは、何が何でも「生身の人間である殿様」そのものに忠義を尽くすというわけではなかったのですね。
実は、殿様という主君の存在を通して、この「お国(=藩)に対して忠義を尽くす」という信念を武士たちが持っていたことは、とても大切なことでした
なぜなら、幕末の危機に直面した時、武士たちは「お国=藩を守る」という考え方から「日本という国を守っていこう」という考え方にスムーズに移行できたからです。
おかげで、日本は近代国家に生まれ変われたのです』

次は、武士道の応用問題です。
「正しい武士の生き方 実践編」をやりましょう。
さあ、君は武士として合格かな!?
楠木正成公勇士の銅像

〈つづく〉

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Author:服部 剛
授業づくりJAPAN横浜《中学》の代表・服部剛です。中学校社会科教師です。
授業づくりJAPANは、授業実践を通して「国を思い、先人に感謝し、卑怯をにくむ日本人」「日本人の自由と真実を守るために戦うことのできる日本人」を育てます。
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