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江戸時代の身分制度 ②

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    授業づくりJAPANが公開する授業案はご自由に追試してください。
    ただし、授業実践論文やレポートなどで公開される場合は、一言、
    「この授業は、授業づくりJAPANの○○氏の実践である」
    とお断りください。

  ┗・━・━・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・━・━・┛

幕府・藩の民衆支配について考える
江戸時代の身分制度②

《続きです》  ※( )内は板書事項。

『農民の生活の実態は、どのようなものだったのかを見ていきましょう』

◎有名な『慶安の御触書』を紹介します。
 要するに典型的な「貧農史観」を形作ってきた資料です。

【資料1】1649年『慶安の御触書』のおもな内容

一、幕府の法令を怠ったり、地頭や代官のことを粗末に考えず、また名主や組頭のことは真の親のように思って尊敬すること。
一、酒や茶を買って飲まないこと。妻子も同じ。
一、農民は粟や稗などの雑穀などを食べ、米を多く食べ過ぎないこと。
一、農民は、麻と木綿のほかは着てはいけない。帯や裏地にも使ってはならない。
一、早起きをし、朝は草を刈り、昼は田畑を耕作し、夜は縄を綯い、俵を編むなど、それぞれの仕事を油断無く行うこと。
一、男は農耕、女房は機織りに励み、夜なべをして夫婦ともよく働くこと。
慶安二年二月廿(にじゅう)六日


『農民は朝から晩までよく働け。無駄遣いをしないで、米を食わず、衣食住も最低限におさえよ…ということのようです。
感想をどうぞ。』

◎生徒は、百姓の生活は「たいへんだ」「かわいそう」などの感想を述べ、ネガティブなイメージを持ちました。
ま、当たり前ですけど。
その他に、次のような法令もあったことを教えます。

・1643年 田畑永代売買禁止令:勝手に田畑を売ってはいけない。
・1673年 分地制限令:分家を制限する。

◎ますますネガティブなイメージになってしまいました。
さて、とは言うものの…

【問題2】~「農民は貧しかった」のでしょうか?

◎江戸時代の百姓の生活実態を知るために、以下の資料を解説しながら、( )内に適語を入れていきます。

s-「農民は貧しかった」のでしょうか?

収入はどんどん増えているのに年貢率が一定だったという事実を知ると、生徒たちも
「おや???」
と思い始めます。

『これまで、慶安の御触書は農民支配の根本原則となった法令であると考えられてきました。
百姓の生活の細かいところまでも規制した、身分差別のひどい法律だと強調されてきました。
でも、本当にそうなのでしょうか。
百姓たちは、お茶も酒も飲まず、米も食わず、最低限の衣食住を続けていたんでしょうか。
じゃあ、どんどん増えていったお金はどうしたんでしょうか。

ずーーーっと貯金でもしていたんでしょうか』
「???」
『そんなバカなことはありえませんね。きっと何かを買うために使ったと思いますよ。

では、人口の8割を占める百姓が生産した米は、どうなったんでしょう。
ものすごい量のお米でしょうね。それを人口のたった7%しかいない武士たちが全部食べたの?』
「ありえない」
『米は生ものだから食べなければ腐ってしまいます。じゃあ、誰が食べたの?』
「百姓?」
『でも、百姓は米を食べちゃいけないんじゃないの?』

『謎解きをしましょう。
例えば、学校に「廊下を走るな!」という張り紙があったとします。
それは、廊下を走る人が「いる」から? 「いない」から?
 
どっちかな』
「いるから」
『「授業中は私語を慎もう」という目標があったら、私語をする人が?』
「いるから」

『実は、慶安の御触書は百姓の生活実態の裏返しなのです。
百姓は米を当然のように食べていた。品の良い着物も着ていた。
お茶も酒も飲んでいた。だって自分たちがこれを作っているんですから当たり前でしょう。
でも、武士の立場から見たらどうでしょうね。
百姓が贅沢をしすぎて破産してしまったら困ってしまいますよ。なぜでしょうか?』
「年貢を取れなくなるから」
『だから、「もう贅沢しないでくれよー」って言ってるわけです』

『もう一つ補足します。慶安の御触書には「罰則」がありません
それは何を意味するかというと、せいぜい「努力目標」的なものでしかなかったということでしょう』

◎まとめると、
 『慶安の御触書』からわかる農村の実態とは… 
  百姓は、「節約して勤勉に働いた」 → 生活の余裕あり

《続きます》
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プロフィール

服部 剛

Author:服部 剛
授業づくりJAPAN横浜《中学》の代表・服部剛です。中学校社会科教師です。
授業づくりJAPANは、授業実践を通して「国を思い、先人に感謝し、卑怯をにくむ日本人」「日本人の自由と真実を守るために戦うことのできる日本人」を育てます。
横浜・神奈川の志ある先生の参加をお待ちしています!
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個人的な連絡はコメントからどうぞ。

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